希硫酸処理とバフ磨きにより輝きを取り戻した金具接合部

【ネックレス修理】何度も切れるお悩みを解決!マルカンをしっかり「ロウ付け」して強度を美しく復元

「自分で直しても、また切れてしまう…」そんなジュエリーのお悩みはありませんか?

お気に入りのネックレスを身につけているとき、お洋服やバッグに「プチンっ」と引っかけてしまい、金具が外れてしまった経験はありませんか?

「小さなパーツだから自分でペンチで直せるかも」と試してみるものの、つけて出かけるとまたすぐに外れてしまう…。そんなループに悩まされ、エファーナへご相談にお越しいただくお客様はとても多くいらっしゃいます。

今回お預かりしたのも、まさにそうしたお悩みを抱えたネックレスでした。

引っかけによって金具プレート接続部が切れてしまったネックレス
ご相談時:着用中の引っかけにより金具接続部が切れた状態

お客様に状況をお伺いすると、着けている最中にうっかり引っかけ、金具プレートを繋いでいる箇所から切れてしまったとのことでした。

隙間が開いてしまっている2つのマルカン(赤矢印表示)
状態の確認:2つのマルカンが開いて隙間ができている状態

お持ちいただいたお品を顕微鏡とルーペでじっくりと観察してみます。 よく見ると、接続に使われている2つのマルカン(丸い環)がどちらも開いてしまっていました。お客様ご自身で何度も引っ掛け直しを試みられたそうですが、また外れてしまうの繰り返し。1つのマルカンはご自身で購入され、取り付けられたものでした。

変形し苦戦の跡が見受けられるネックレスチェーン先端(赤矢印表示)
チェーン先端の歪み・変形から窺える苦戦の痕跡

さらにネックレス側の先端を拡大して確認してみると、膜のように非常に薄く、かつ細かな曲がりが生じていました。細かな金属パーツをご自身の手で引っ掛けようと、大変苦戦されながら作業された様子が手に取るように伝わってきます。

ジュエリーのマルカンは、手工具で単に口を「閉じる」だけでは、引っ張られた際にすき間が開いて抜け落ちてしまいます。何度も外れてしまう原因はここにありました。

このような場合、二度と勝手に開かないよう「ロウ付け(接合部の溶接)」を行うのがプロの確実な修理方法です。

ピンセットで保持されロウ付け準備が整ったマルカンとプレート部
チェーン、マルカン、プレートを正しく繋いでロウ付けの準備

まずは歪んでしまったパーツの形状を綺麗に整え、ネックレス、マルカン、金具プレートを正しい順番で繋ぎ合わせます。そして、2つのマルカンの合わせ目にしっかりとロウ材(溶接材)を流し込み、強固に固定していきます。

バーナーの加熱により表面が黒く酸化したロウ付け直後のマルカン2箇所
顕微鏡下で確認したロウ付け直後の状態(熱による黒ずみ)

顕微鏡でのぞき込みながら、接合部へピンポイントでバーナーの火をあててロウ付けを完了させました。ロウ付け直後は、高温加熱の影響で金属表面が真っ黒に酸化してしまいます。

希硫酸処理とバフ磨きにより輝きを取り戻した金具接合部
希硫酸での酸洗い処理とバフ磨きで元の輝きを復元

ここからが仕上げの技術です。希硫酸をつけてあぶり、黒く覆われた酸化皮膜を綺麗に取り除きます。その後、研磨機(バフ)を使って表面をじっくりと磨き上げていきます。

完璧に修理と仕上げ磨きが完了した綺麗なネックレス
修理完了:強度と美しさを兼ね備えて蘇ったネックレス

こちらが修理の完了した状態です!

あれほど開いて歪んでいたマルカンは完璧に溶接され、つなぎ目もわからないほどピカピカに輝いています。しっかりとロウ付けされているため、もう簡単に隙間が開いてパーツが抜けてしまう心配はありません。

エファーナでは、作業が完了いたしましたら、今回ご紹介したような「なぜ切れてしまったのか」「どんな工程で頑丈に直したのか」という写真を添えて、繋がっている「エファーナ公式LINEアカウント」より迅速にお客様へ完了報告をお送りしております。

「裏側の詳しい作業まで写真で見られて本当に安心した」「丁寧に対応してもらえて頼んでよかった」と、多くのお客様から嬉しいお言葉をいただいております。

自分で直そうとしてうまくいかなかったジュエリーや、他店で断られてしまったお困りごとがございましたら、ぜひ一度エファーナまでご相談ください。職人がひとつひとつのお品物と誠実に向き合い、安心の技術でお応えいたします。

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