赤矢印で修理箇所が示され、完全に連結されて元通りの可動性を保っているK18ダイヤモンドブレスレット。

切れて真っ二つになったK18ダイヤモンドブレスレットを再生!可動パーツの再構築と精密ロウ付け修理

「お気に入りのダイヤモンドブレスレット、途中で切れて落下しそうになった…」というヒヤッとする経験はありませんか?

テニスブレスレットに代表される連結型のジュエリーは、1つひとつのコマが滑らかに動く可動構造になっています。長年ご愛用いただいているうちにジョイント部分が摩耗したり、強い負荷がかかったりすることで、繋ぎ目の輪っかが破断してしまうケースは少なくありません。

今回は、完全に真っ二つに切れてしまったK18(18金)ダイヤモンドブレスレットの修理工程を、8枚の作業写真とともに詳しくご案内いたします。

1. 修理前の状態確認(ビフォー)

まずは、お客様からお預かりした時点での破損状況を細かく分析します。

途中で完全に切れてしまい、二つに分かれた状態のK18ダイヤモンドテニスブレスレット全体。
途中で切れてしまった18金製のダイヤモンドブレスレット。
ブレスレットの切れた断面の拡大。可動用ジョイントパーツが破断して分離している状態。
可動パーツの接続部が破断し、真っ二つになっています。

2. 状態の精密診断と下準備

ただ金属をくっつけるだけでは、可動部が固まって動かなくなったり、強度が不足して再度の破断につながったりします。まずは丁寧な事前清掃と下準備を行います。

木目の作業台の上に置かれた切断箇所のコマ。定規が添えられサイズと構造を測定している様子。
拡大鏡で切断箇所を確認し、最適な修理方法を計画します。
指で保持したダイヤモンドパーツの裏側から、極細のニードル(ピン)を差し込んで汚れを掻き出している様子。
ダイヤ下部や穴に溜まった汚れを極細ピンで掻き出します。
爪留めされたダイヤモンドコマの側面・裏面から、熱で焦げ付く原因となる皮脂を取り除いている清掃作業。
加熱時の焦げ付きを防ぐため、裏側まで念入りに清掃。

3. ジョイント構造の再構築と精密加工

清掃が完了したら、途切れた接続穴(通し穴)を作り直す金属加工へと進みます。

盛り付けた地金に対して、ハンドドリルを垂直にあてて貫通穴を開け始めている精密加工。
地金を盛った箇所に、接続用の通し穴を開けていきます。
0.8mmの超極細ドリル刃を用いて、コマのジョイント穴を滑らかに整えている手元の様子。
0.8mmφの極細ドリルで穴の形とサイズを均一に整えます。

4. ピンポイントロウ付けと修理完了(アフター)

パーツの成型が完了したら、最後の接合工程を行います。

赤矢印で修理箇所が示され、完全に連結されて元通りの可動性を保っているK18ダイヤモンドブレスレット。
可動性をしっかり維持したまま、頑丈に連結固定されました!

まとめ:切れてしまったブレスレットも諦めずにご相談ください

可動部が多い繊細なテニスブレスレットやチェーン類は、金属の摩耗によって思わぬタイミングで切れてしまうことがあります。

当店では、単に切れた部分を固めて塞ぐのではなく、構造を一度分析し、必要に応じて地金の補強や穴の開け直しを行うことで、本来の滑らかな着け心地と強度を再現いたします。

「切れてしまって着けられなくなった」「落とすのが怖くて眠っている」というジュエリーがございましたら、ぜひお気軽にご相談ください。

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