仕上げ磨きと真珠の再取り付けが完了した左右ペアのピアス

折れたシルバーピアスのポスト(芯)を ロー付け修理!真珠付きピアスの修理工程と仕上げのこだわり

ウェブサイトで「ピアス修理」と検索され、当店「エファーナ」にお越しくださったお客様より、大切なパールのシルバーピアスをご相談いただきました。

お気に入りのピアスや思い出の詰まったジュエリーは、長く愛用していると思わぬトラブルが起こることもあります。今回は、ポスト(芯)が折れてしまったピアスの修理工程を詳しくご紹介いたします。

1. お持ちいただいたピアスの状態確認

お預かりしたシルバー製のパール付き曲線デザインピアス左右一対
ウェブサイト検索よりご相談でお持ちいただいたシルバー製パールピアス

お持ちいただいたのは、曲線美あふれるフレームに一粒の真珠が添えられたエレガントなシルバーピアスです。デザイン性が高く非常にお洒落ですが、片方のポスト(芯)が完全に折れてしまっており、このままでは着用できない状態でした。

ピアス芯が根元近くで折れてしまったシルバーパーツの拡大
根元から折れてしまったピアスのポスト部分

素材はシルバー製(SV)ですので、新しいシルバー製のポストを接合(ロー付け)する修理方法をとります。一度大切にお預かりし、丁寧に作業を進めてまいります。

2. 熱に弱いパーツの取り外しと下準備

本体から取り外された真珠と折れたパーツ、キャッチ
ロー付けの熱影響を防ぐため、事前に取り外した真珠パーツ

金属同士を高温で接合する「ロー付け修理」では、バーナーの熱が全体に伝わります。真珠などの有機質宝石は熱に極めて弱く、変色や傷みの原因となるため、まずは慎重に真珠を取り外してから作業にかかります。

真珠の穴に残った接着剤をドリル針でお手入れしている様子
ドリル針を使って真珠穴に残った旧固定剤を綺麗にお掃除

真珠を固定していた古い接着剤が穴の内部に残っていると、再取り付けの際にしっかりと接着できません。穴のサイズに合わせた専用のドリル針を使い、内部を綺麗にお掃除しておきます。

3. 新しいポストの取り付け(ロー付け)

ピアス本体の接合部を平らに削り、小さな穴を開けている手元
ポスト取り付け位置の面を整え、固定用のくぼみを切削

折れた根元の断面をフラットに削り整えた後、新しい芯を少しだけ差し込める微小な穴をドリルで開けます。この「引っかかり」を作ることで、接合強度が格段に向上します。

ピンセットで0.85mmの丸線を本体の穴に差し込み保持している様子
0.85φの丸線を穴に差し込み、確実にロー付け固定

用意した0.85φのシルバー丸線を穴へ突っ込み、位置と角度を正確に合わせながらしっかりとロー付け固定します。

4. 研磨と仕上げ磨き

シリコンポイント(回転工具)を使って接合部を研磨・成形する手元
シリコンポイントで接合部の段差を滑らかに磨き上げ

ロー付けが無事に完了したら、次は仕上げ工程です。接合部にできた小さな凹凸やロー目をシリコンポイントで滑らかに整え、最終的にはバフ磨きで鏡面のような光沢を出していきます。

仕上げ磨きと真珠の再取り付けが完了した左右ペアのピアス
左右ともピカピカに磨き上げ、形とバランスを整えた状態

修理した側だけでなく、もう片方のピアスも一緒にピカピカに磨き上げ、対(ペア)としての形状や輝きのバランスを微調整しながら美しく仕上げます。

5. 最終バランスの確認とお渡し準備

ピアススタンドにぶら下げて全体のバランスを確認している様子
スタンドにセットし、吊り下げ時の傾きやバランスを確認
真正面から見たピアスの左右対称なバランス
正面からも左右のバランスが均等であることを確認し、修理完了

スタンドに掛け、斜め・真正面など様々な角度からぶら下げた時のバランスを確認します。左右の角度や揺れ感が均等に整っていることを確認できたら、これで修理完了です!

早速、お客様へ嬉しい完了のご連絡を差し上げ、お渡しの準備を整えました。

まとめ

「折れてしまってもう使えないかも……」とお悩みの方も、適切な接合・お手入れを行うことで大切なジュエリーを再び美しく蘇らせることができます。

エファーナのウェブサイトでは、今回の事例のほかにも様々なジュエリー修理やリフォームの事例を多数掲載しております。お困りの際はぜひお気軽にご相談ください!

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