ピンセットの先端で極小のチェーンコマをつまんで溶接準備をする様子

引っ掛けて切れたK18極細チェーンのお直し!ピンポイントロウ付けで元通りに

胸元を繊細に彩るK18イエローゴールドの極細チェーンネックレス。お持ちのペンダントトップと合わせて普段使いされている方も多い人気のアイテムです。

今回ご相談いただいたのは、着用中に引っ掛けて途中で切れてしまったK18チェーンのお直しです。幸い通されていたペンダントトップは落とさず無事に保管されていたとのことでした。

01. お預かりしたK18極細チェーン

「元通り綺麗に修理できますか?」と心配そうにお持ち込みくださいました。

02. 切断部分の確認と「極細チェーン」の注意点

赤丸で切断箇所が示されたK18イエローゴールドのチェーン
赤丸部分でチェーンのコマが途切れてしまっている状態を確認

さっそく状態を確認します。細いネックレスは、引っ掛けた際に切れた一点だけでなく、チェーン全体に強い引張力が加わっているケースが多くあります。

そのため「今回切れた箇所を綺麗にお直ししても、全体的に金属疲労が蓄積している場合があるため、今後も優しくお取り扱いいただくこと」を注意点としてしっかりとお伝えし、ご理解いただいた上でお預かりいたします。

03. ルーペと顕微鏡による拡大観察

拡大表示された切断部。チェーンのコマが開いて分離している
ルーペで切断箇所を拡大観察。接合面の状態やコマの形を見極めます
黒い作業台の上で赤い矢印が切断部を指し示している接写写真
赤い矢印の先にあるわずか1mm以下の切れ目をピンポイントで合わせます

非常に小さなコマだからこそ、ルーペや顕微鏡を用いて切断面の状態を慎重に観察。位置合わせを行い、ピンポイントで金属を溶接する「ロウ付け(ロー付け)」作業の準備を整えます。

04. 熟練技!超精密なピンポイントロウ付け

ピンセットの先端で極小のチェーンコマをつまんで溶接準備をする様子
ピンセットで切れ目を固定し、他のコマを固めないようピンポイントでロウ付け

ピンセットで微小なコマをつまみ、他のコマにロウ材(溶接材)が流れ出ないようピンポイントで火をあてます。少しでも手元が狂うと隣のコマまで固まってしまうため、非常に高度なスキルが求められる職人技の工程です。

05. 顕微鏡下の磨き上げと完璧な完成

黒丸で囲まれたロー付け修理完了箇所。継ぎ目が分からないほど滑らか
顕微鏡を覗きながらピンポイントで磨きを入れ、継ぎ目をなめらかに仕上げます

無事にロウ付けが完了したら、顕微鏡を覗き込みながらピンポイントで研磨(磨き)を施します。

指でなぞってもどこを修理したのか全く分からないほど、完璧な精度で元通りのしなやかなチェーンへと蘇りました!

お引き渡し準備を整え、お客様へお喜びのご連絡となりました。

トレーの上にきれいに置かれた繊細で細いK18イエローゴールドのチェーンネックレス
お預かりした繊細なデザインのK18イエローゴールド製極細チェーン

おわりに

「細すぎて直せないかも…」と諦めてしまいがちな極細チェーンのトラブルも、専門の技術と設備で丁寧にお直しいたします。

もちろん、お直し後も引っ掛け等にはくれぐれもお気をつけて大切にお使いいただければ幸いです。当店Webサイトでも様々なジュエリー修理・リメイク事例を掲載しておりますので、ぜひ参考にしてみてくださいね!

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