お呼ばれに間に合わせたい!大切な真珠(パール)リングを#11から#17へ最優先で大幅サイズアップ修理
結婚式や式典、パーティーなど、お祝い事の「お呼ばれ」の予定が入ると、当日どんな装いで出席しようかとワクワクしますよね。そんな特別な日に華を添えてくれる代表的なジュエリーといえば、上品で格式高い輝きを持つ「真珠(パール)」の指輪。
ところが、いざ当日に向けて準備を始め、ジュエリーボックスから指輪を取り出してはめてみようとした瞬間…… 「あれ? どうしても指に入らない!」と焦ってしまった経験はありませんか?
体型の変化などで指のサイズが変わってしまうことは、誰にでもあることです。しかし、お祝い事の日取りは刻一刻と迫っています。「もう間に合わないかも…」と諦める前に、ぜひ一度エファーナにご相談ください。今回は、そんな切実なお悩みを持ってご来店されたお客様の大切な真珠リングを、職人の技術と最優先の特急対応で美しく蘇らせたサイズ直しの一部始終をご紹介いたします。
1. お祝い事のお呼ばれに着けていきたい、大切な真珠の指輪
今回お客様がお持ち込みくださったのは、大粒で非常に美しい巻きとテリを持つ、プラチナ製の真珠リングです。

「近々お祝い事にお呼ばれしていて、その時にぜひこの指輪を着けていきたいんです。でも、どうしても指に入らなくて……」と、大変お困りの様子でご相談いただきました。メインの真珠の周りには綺麗なダイヤモンドがあしらわれており、フォーマルな席にぴったりな素晴らしい指輪です。せっかくの晴れ舞台ですから、ぜひ着けて出席していただきたいですよね。
2. 現在のサイズと理想のサイズを正確に計測する
さっそく、現在の指輪のサイズ確認と、実際にはめたい指のサイズ計測を行います。

まずは指輪を金属製のサイズ棒に通して現在のサイズを測ったところ、目盛りは「#11(11号)」を示していました。続いて、お客様が今回着けたいと思われている指のサイズを慎重に計測したところ、ジャストサイズは「#17(17号)」であることが分かりました。
3. デリケートな有機質「真珠」を痛めないための判断
現在の「#11」から「#17」へ広げるということは、6号分のサイズアップを意味します。これだけ大幅にサイズを大きくする場合、指輪の後ろ側(真下)を切断し、そこに新しい貴金属のパーツを挟み込んで高温のバーナーで溶接(ロウ付け)する本格的な彫金加工が必要です。
ここで私が最も気を遣うのが、「真珠」という素材のデリケートさ。

ダイヤモンドなどとは異なり、真珠は熱や薬品の刺激に対して非常に弱い「有機質」の宝石です。そのままバーナーの火を当てたり、加工後の洗浄薬品に浸けたりすると、真珠の表面がただれて美しいテリが完全に失われてしまいます。 そのため、エファーナでは加工を始める前に、専用の特殊な技術を用いて、真珠を傷つけることなく一度リングの枠から安全に取り外しておきます。
4. プラチナ片の挟み込みと溶接・成形加工
真珠を安全に避難させた後、いよいよプラチナ枠のサイズ拡張作業に入ります。11号から17号のサイズ差を埋めるため、約6ミリメートルに精密にカットした新しいプラチナ片を用意します。

リングの下部を糸鋸でスパッと切断し、綺麗に開いたその隙間へ先ほどの約6ミリのプラチナ片をきっちりと挟み込みます。そして高温のバーナーを使い、一瞬の狂いもなくロウ付け(溶接)を行います。 溶接が完了した後は、まだ表面に火をあてた跡やくすみがあるため、サイズ棒で美しい真円を出しながら、複数のヤスリや研磨工具を使って形を美しく整えていきます。
5. 美しい磨き上げと、真珠の再固定でサイズお直し完了!
枠がしっかりと「#17」のサイズに変更され、まるで新品仕上げを施したかのようにピカピカに磨き上がりました。ここから、最初に大切に保管しておいた元の真珠を、再び指輪の中央へ強固に固定する「石留め」の作業を行います。

接着と固定の強度をしっかり確認し、ついに真珠の指輪のサイズお直しが完了いたしました! どこを継ぎ足したのか全く分からないほど滑らかなプラチナの輝きと、大粒の真珠の美しいテリが見事に調和しています。
今回はご利用になられる納期が非常に迫っておりましたが、お客様の「どうしても着けていきたい」という切実なご事情をお聞きしておりましたので、工房にてすべての工程を最優先で取り掛からせていただきました。無事に当日の御呼ばれに間に合わせることができ、職人一同も大変安堵しております。
「いざ身に着けようとしたら着けられなかった」「壊れていることに直前で気づいた」といった直近のトラブルも、諦めずにまずは一度、お気軽にエファーナへご相談ください!また、エファーナのジュエリー修理専門サイトにも、様々な宝石や指輪のサイズ直し、メンテナンスの事例をたくさん掲載していますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
