糸切れの2連パールネックレスを頑丈なワイヤー仕様へ!使わない古い金具の真珠をイヤリングへ再利用するリメイク技
冠婚葬祭やパーティー、お祝い事の席など、人生の特別なフォーマルシーンに欠かせない「真珠(パール)」のネックレス。気品あふれる上品な2連のパールネックレスは、胸元をより一層華やかに演出してくれる特別な存在です。
しかし、長年ジュエリーボックスに入れたまま、しばらく使っていなかった真珠ネックレスを久しぶりに取り出してみたら、 「糸が完全に緩んで金具から外れてしまっていた……!」 というトラブルは非常に多く発生します。真珠を繋いでいる糸やワイヤーは、使用していなくても経年変化で劣化してしまうため、定期的な「糸替え(メンテナンス)」がどうしても必要になるのです。
そんなネックレスの糸切れに悩まれ、インターネットで検索して当店を見つけてくださった方からのご相談から始まりました。さらに今回は、糸替えの修理だけでなく、使わなくなる古いパーツに付いている真珠を無駄にせず、「お揃いのイヤリング」へと作り替える、リメイクも合わせ進めて行きます。
1. 金具から分離してしまった2連の真珠ネックレス
しばらく使っていないうちに、金具から珠が外れて分離してしまって……これじゃ使えないから直しておかないと、と思ってWebサイトで探しお持ちくださいました。

連組の2連ネックレスですが、お客様のお言葉通り、糸が劣化して切れてしまい、アジャスター側の金具から外れてバラバラと珠が抜けてしまう大変危険な状態に…。
2. 加工前の大切な下準備:一粒ずつの丁寧な拭き取り
「大切な真珠だからこそ、新しく繋ぎ直すだけで終わらせない」のがエファーナのこだわり。

しばらく使わずに保管されていた真珠は、目に見えない汗や皮脂の付着、あるいは空気中のチリなどによって、表面が少しざらついた状態になっていることが多々あります。 せっかくワイヤーを最新のものに交換して綺麗に繋ぎ直したのに、メインである真珠の珠自体がざらざらとくすんだままだと、仕上がりを見たときにがっかりしてしまいますよね。そのため、加工に入る前に専用のクロスを用いて、一粒一粒のざらつきを優しく、丁寧に拭き取ってから連組の準備に入ります。
3. ステンレスワイヤーへの交換とシリコンパッキンの導入
クリーニングが完了し、真珠本来のみずみずしいテリが戻ったところで、いよいよ連組の加工を進行させていきます。

従来の糸(シルク糸やナイロン糸)に代わり、エファーナでは耐久性が高く錆びにくい「ナイロンコーティングされた高強度のステンレスワイヤー」を採用しています。これでもう、突然糸がプチッと切れてしまう心配は格段に減ります。
さらにここでひと工夫。真珠同士が直接激しく擦れあうと、摩擦によって表面が削れ、穴の周りから白い粉が出てきて珠がちびてしまう(摩耗してしまう)原因になります。それを完全に防ぐため、珠と珠の間に、クッションの役割を果たす透明な「極小シリコンパッキン」を入れ込んでいきます。
4. 当店一番人気!ワンタッチで扱える「マジック金具」への変更
真珠ネックレスの糸替え(連組交換)の際、エファーナがお客様に強くおすすめしているのが、こちらの「マジック金具(マグネットクラスプ)」です。

従来の差し込みタイプの金具は、後ろ手での操作が難しく、爪を痛めてしまったり着け外しに時間がかかったりするのがストレスになりがちでした。このマジック金具は、磁石の力で近づけるだけで「カチッ」と吸い付くように留まり、外すときも軽くひねるだけ。お客様からも大変扱いやすいとご好評をいただいている、エファーナで一番人気の優秀なクラスプ金具です。
5. シリコンパッキンがもたらす「極上のしなやかさ」と安心感
ワイヤーの引き加減を均一に調整しながら、新しい金具とともにすべての真珠を繋ぎ終えました。

極小のシリコンパッキンを挟み込んだことにより、アームが突っ張ることなく、写真のように円を描いて「しなやか」にたもたれます。 このしなやかさがあるおかげで、着用時に胸元のラインへ美しく沿うのはもちろん、お出かけ先で急にバッグの中へクルクルと丸めて入れ込まなければならないようなシチュエーションでも、ワイヤーに無理な折れ癖がつくのを防いでくれるため、非常に安心です。
6. 次なるご依頼:古い金具に眠る真珠の使い道
ネックレス本体が無事に仕上がったところで、お客様からお預かりしていた「その②」のご依頼に着手いたします。それは、お役御免となった古いクラスプ金具の中央にちょこんとあしらわれている、一粒の真珠の使い道です。

「もうこの古い金具は使わないので処分してしまっても構わないけれど、ここについている真珠は何とか外して有効利用できませんか?」とのご相談をいただきました。 せっかくの綺麗な真珠を眠らせたまま捨てるのは本当にもったいないことです。サイズや品質を確認し、耳元を飾るイヤリングの片方として再利用するプランをご提案いたしました。
7. 強固に接着された真珠の取り外し
「簡単にぽろっと取り外せるだろう」と思われがちな金具の真珠ですが、実はここが一番職人の技術と根気が試されるポイントでした。

実際に取り外しにかかってみると、かつての職人さんが二度と外れないようにと施したのか、枠の奥深くまでこれでもかと言うほど強固な接着剤でガッチリと固定されていました。 これほど大量の接着剤で固められているケースは珍しいほどでしたが、熱を慎重にあてて接着剤を柔らかくし、真珠の真珠層を一切傷つけないよう慎重に、綺麗に時間をかけてこそぎ落としていきました。
8. 同品質の真珠を厳選し、快適なイヤリング金具へ仕立てる
金具から救出した一粒の真珠をイヤリングにするには、当然「もう片方の耳用」として、色・テリ・サイズがぴったりと揃う真珠がもう一粒必要になります。

エファーナの豊富な真珠ストックの中から、救出した珠と全く同じ品質、同じサイズ(ミリ数)の真珠を職人の目で見極めて探し出しました。 そして、耳たぶが痛くなりにくく、落ちにくいことで人気の「ソフトクリップ式(シリコンパッド付き)」のイヤリング金具へそれぞれセッティングし、美しい一対のイヤリングとしてお耳元を揃えていきます。
9. 糸替え&イヤリング製作、すべてのお直しが完了!
すべての工程が完了し、思い出の真珠ジュエリーが見事なセットアップとして生まれ変わりました。

切れて使えなくなっていた2連ネックレスは、最新のマジック金具としなやかなワイヤーパッキン仕様で快適に生まれ変わり、さらに使わなくなった古い金具の真珠からは、ネックレスとお揃いで使える上品なイヤリングが誕生いたしました!これからはお呼ばれの席でも、胸元と耳元に美しい真珠の統一感を持たせて、自信を持ってトータルコーディネートをお楽しみいただけますね。
真珠のトラブルやリメイクはエファーナにお任せください
真珠の糸は、切れていなくても「3年〜5年に一度」の定期的な糸替えメンテナンスが推奨されています。また、「形見でもらったネックレスの長さが長すぎるから珠を数粒抜いて短くしたい、そして抜いた珠でピアスやイヤリングを作りたい」といったカスタマイズも大歓迎です。
このような、お客様の「もったいない」「困った」をスッキリと解決した様々な事例は、エファーナのジュエリー修理専門サイトにもたくさん掲載しております。ぜひご参考になられて、気になる真珠製品がございましたら、いつでもお気軽にエファーナへご相談くださいね。

